こんにちは、浄山道場指導員です。以前もこのブログで取り上げましたが、浄山道場では毎月25日前後に宗祖である法然上人の聖日法要を行っています。今回は1年間の集大成ともいえる1月の聖日法要をご紹介したいと思います。
さて。前回ご紹介しました「寮友会」という学生組織の中に「法務委員」という役割があります。聖日法要の次第や配役は、この法務委員を担当している学生らが中心となって決めていきます。例年、1月の聖日法要では、加行を終えた2年生が導師を勤めることが多いようです。
聖日法要の約1週間前から夜の勉強会の時間を使い、習礼(練習)を行います。今回は1年生が維那(法要の指導的な役職)を勤め、阿弥陀経の切割笏や散華行道を行うようです。それぞれ、かなりの準備と習熟が必要な作法で、これまでの聖日法要の次第と比べても、難易度は格段に上がっています。
さらに導師が読む阿弥陀経は巻子を用いました。普段、阿弥陀経を読む時は折本を用いているので、慣れていない巻子だと読みにくそうですね。
また、導師の着付けもお手伝いします。このあたりは、知恩院の法務実習で慣れているので、手際が良いですね。
実際の法要は、しっかり準備して臨んだこともあって、つつがなく終えることができました。1年間の集大成とも言える良い法要だったと思います。入学してきた当初は、正座をすることですら大変だった道場生たちが、着実に成長していることが実感できて、指導員としても感無量です。
過去には声明や笏念仏といった、より難しい所作にチャレンジした学年もあります。次年度の聖日法要がどのような法要となるのか、指導員としては楽しみです。