海外研修に行ってきました(その3)

 こんにちは、浄山道場指導員です。さて、前回に引き続き、インドでの研修旅行の様子をご紹介します。
 この日は、お釈迦様が覚りを開かれた地「ブッダガヤ」を目指します。
お釈迦様がたどられた巡路とは逆になりますが、お釈迦様が見たであろう景色を想像しながら、バスで移動しました。
 この移動が長時間かかってなかなか大変だということを事前に聞いていたのですが、この日は順調に進み、サールナートからブッダガヤまで5時間半で移動する事が出来ました。
添乗員の方もここまでスムーズに移動できたのは初めてと仰っていましたね。これは、別科生たちの日頃の行いが善いということでしょうか…。
 移動がスムーズに進んだ分、余裕を持って、参拝することができました。
まずは、お釈迦様が村娘スジャータから乳粥の供養を受けたことを記念して作られた「スジャータストゥーパ」を見学します。
 それに続いて、お覚りになる直前のお釈迦様が沐浴したとされるネーランジャラー川(尼蓮禅河)を訪れました。
 ちょうど訪れたのは乾季で、何頭もの牛たちが干上がった川べりで草を食べていたことにも驚きましたが、ネーランジャラー川の川幅の広さにもびっくりしました。こういったことを五感で体験できるのも、現地研修のよいところですね。
 そしていよいよ、お釈迦様が覚りを開かれた地に建つ「大菩提寺」へ向かいます。
大塔を参拝してからその裏側に回ると、まさしくお釈迦様が覚りを開かれた場所である「金剛宝座」と「菩提樹」がありました。
 実際にこの地に来ることができて、別科生も感無量の様子。
感慨を抱きつつ、金剛宝座の柵の前でお勤めと御詠歌の奉納をさせていただきます。この日は運も良く、金剛宝座に一番近い場所に座ることができました。やはり学生の日頃の行いが善いということなのでしょう。
 一通り大菩提寺を参拝した後は、近くにある印度山日本寺や、仏心寺もお参りさせて頂きました。仏心寺では、別科15期生であり、仏師としても活躍されている前田昌宏上人が彫られた釈迦三尊像も拝見することができました。このような聖地に、別科の卒業生が係わっておられることにも感激です。
 さて、この日の夕食には「乳粥」が出ました。移動と参拝で疲れた身体に乳粥が染み渡り、お釈迦様のお気持ちが少し理解できたように思います。指導員としては、別科生たちに、この日の見聞・体験を今後の道場生活・僧侶人生に活かして欲しいなと感じた一日でした。
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