春期学外研修

 こんにちは、浄山道場指導員です。
 このところだいぶ気温も上がり、少しずつ夏の訪れが近づいていることを体感しますね。さて別科では、1学期と2学期にそれぞれ国内外の仏蹟をめぐる学外研修旅行を実施しています。今年の1学期の学外研修では、法然上人が長らく修学され、日本仏教の母とも呼ばれる比叡山延暦寺を訪ねましたので、その様子をご紹介します。

 今回は浄山道場からバスで移動しました。
 最初に訪れたのは「横川」エリアです。横川地区の中心である「横川中堂」や恵心僧都源信が『往生要集』を著した「恵心堂」、おみくじ発祥の地として有名な「元三大師堂」などをめぐりました。それぞれ、引率の先生の説明を聞きながら見学していきます。ただ、延暦寺には一般の方も撞ける「鐘」がいくつかあり、道場生たちはなぜか「鐘」を見つけると、走って撞きに行っていました。道場でも毎朝、撞いているはずなのですが・・・。

 そして次に訪れたのは、法然上人が18歳から25年間、修学に励まれた「黒谷青龍寺」です。バスを降り、山道を約20分下っていくと到着します。青龍寺では、道場生一同でお勤めをさせていただき、「月かげ」の御詠歌も奉納いたしました。
 その後、この青龍寺を管理されている職員の方から、黒谷の地の由来や現状について、お話していただきました。実は、この職員の方も別科の修了生です。いろいろな所で別科の修了生が活躍されていますね。青龍寺を後にして、峰道レストランで昼食を頂きました。琵琶湖が一望できる絶景で食べる昼食に、みんな大満足だったようです。

 次は、「西塔」エリアを訪れました。駐車場でバスを降りると、なんと天台宗のマスコットキャラクター「しょうぐうさん」が出迎えてくれました。とても親しみやすく接してもらい、一緒に写真まで撮らせてもらいました。
 さてこの西塔では、有名な「にない堂」(常行堂・法華堂)を拝観しました。普段は非公開の「にない堂」ですが、この日はイベントをされていたこともあり、中に入って見学させていただき、延暦寺参拝部の方に説明までしていただけました。これには引率の先生方のほうが興奮されていたのが印象的でしたね。この他に「西塔」の中心である「釈迦堂」や伝教大師最澄の御廟「浄土院」を参拝しています。

 最後に延暦寺発祥の地、「東塔」エリアを回りました。修理中の「根本中堂」や「大講堂」を参拝しましたが、一日で巡るには盛りだくさんの内容で、学生は少し疲れた様子。そのせいか、帰りのお土産屋さんでソフトクリームを食べる学生もいました。

 このように、実際に現地の様子を訪ねることも、貴重な学びの一つです。少しは息抜きになったかと思いますので、道場に戻ったら、またしっかり研鑽してもらいましょう。

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