こんにちは、浄山道場指導員です。1月も中旬を過ぎ、寒い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。月並みですが、やはり京都の冬は底冷えしますね。冬が来るごとに、京都の冬の厳しさを実感します。さて今回も年をまたいでしまいますが、11月末に行われた2学期閉講式についてご紹介します。
9月に始まった2学期は、別科では一番長い学期になります。1学期と同様に、11月末からは期末試験があり、その1週間前からは試験勉強の期間になりました。指導員から見ると、別科生はどうしても座学より実践が得意な印象があります。しかし、別科ではあくまで「行学双修」が基本ですので、どちらか一方だけ出来ても進級や修了はできません。各先生の授業をしっかり受けて、「学」もしっかり修めてほしいですね。
なんとか試験期間を乗り越えると、長かった2学期の終了です。11月30日に曽和道場長をお導師として、「2学期閉講式」が行われました。11月末に2学期が終わるのは、とても中途半端に思われるかもしれません。ただ、これには意味があります。というのも12月には、2年生が知恩院で開筵される伝宗伝戒道場(加行)に入行するからです。曽和道場長からも、2年生に対し激励の言葉がありました。
閉講式が終わると2年生は加行の準備のため、一時帰省となります。自坊に帰って荷物を用意するとともに、御本尊や師僧など関係ある方々へも挨拶をしたことでしょう。12月2日には道場に帰寮し、3日には清浄華院の大殿で伝宗伝戒道場入行報告法要を行いました。
伝宗伝戒道場(加行)を成満することで、ようやく浄土宗教師の資格を得ることができます。別科生にとっては、まさにこの加行に入行し、満行することが、道場生活での最大の目標と言ってもよいでしょう。
我々指導員も、ここから先は口出しすることができません。これまで積み上げてきた知識と経験を武器に、しっかり加行をがんばってきてくれることを祈るばかりです。